塩谷信男『自在力』  ー正心調息法

あるきっかけで、塩谷信男さんの『自在力』を久しぶりに読んでみました。

以前、2回読んだことがあるので、ぼんやりと覚えていましたが、
しばらく時間が経っていたので、あらためて読んでみると、
新しく気づいたことが多々ありました。



塩谷先生がこの本を書かれたのは、なんと96歳!の時です。
その文章の瑞々しさから、とても100歳近くの高齢の方が書かれたような
文章とは思えないことにあらためて驚きました。

少し調べてみたら、2008年に106歳でお亡くなりになる寸前まで、
「正心調息法」を多くの方に広めていらっしゃっていたようです。
http://www.seishin-chosokuho.net/



正心とは、
1.物事を全て前向きに考える
2.感謝の心を忘れない
3.愚痴をこぼさない  の三つを実践すること。

調息法は、
吸息→充息→吐息(ここまで深呼吸)→静息(普通の呼吸)を
25回繰り返し、酸素を身体の深奥まで取り入れる方法です。

これに、願望がすでに実現したというイメージを抱くという3つの要素を
加えたものが「正心調息法」です。



これは中村天風さんがおっしゃっていることと、とても共通していました。
真理は人を問わず、伝える役目の方にその任を負わせ、
お二人は、時代を違えながら、異口同言に語られたのだろうと思います。


時代が違うせいか、気骨ある中村天風さんに比べると、
とても文体が柔らかでしたが、おっしゃっている内容は、
ほぼ同じのように感じました。



●心をどんなときも「正心」の状態にする。

この「どんなときも」というのが肝ですね。
調子のいいときだけではなくて、気弱になりそうなときも
「正心」の状態にする、というのは修行だと思います。

●調息法を毎日行う

今回、『自在力』を読んで、酸素を深く取り入れることが
いかに大事かをあらためて考えさせられました。
「ときどきやってる」状態の私は、「毎日」に切り替えなきゃと
思いました。



さらに、今回、びっくりしたのは、

「空中から物体が出てくる、というのが正木和三先生とそっくり!で、

動物からシグナルが送られてくる辺りは、天外伺朗さんと同じ。」

ということです。


これが、高次元と繋がっている人たちの共通項なのでしょうか?


いい本は、繰り返し、繰り返し読むほどに理解が深まりますね。
しばらくしたら、また読んでみようと思っています。