充実した日々を一日一日しっかり過ごす

中村天風さんが、「目的を定めないで、ガムシャラにファイトで生きる。」と
おっしゃっています。

私は最初、

「目的を定めない?ん〜、やっぱり目的は、はっきり
してた方がいいんじゃないあかな。

ガムシャラにファイトで生きるって、そんな毎日ファイト一発!って
いう感じで生きるのって、難しいんじゃ。」

と思っていました。



私は、般若心経を唱えたり、ストレッチ、10分間くらいの瞑想など、
毎日やると決めて続けていることがいくつかあります。
そんなに多いメニューではないですが、それなりに時間がかかります。

また、有難いことに私は大好きなコーチングを仕事にしているので、
仕事もしっかりやりたい。

掃除、洗濯、食事も作ります。

本当に一日があっと言う間です。



やりたいことがいろいろあるのに時間は限られている。
すると、毎日をどう過ごすかが肝になってきます。

それで、去年秋くらいから、毎日のスケジューリングを
かなりまめにやるようになりました。

以前から、やってはいましたが、今考えると、おおざっぱな感じです。




車のハイビームとロービームのような感じで、長期目標をハイビームとして
掲げつつ、毎日はロービームで、今日の1日を大事に生きる、ということに
気をつけるようになりました。


そういうことをやっていると、少しずつ、中村天風さんが
おっしゃっていることが、なんとなくですが、おぼろげながら
実感を伴うようになりました。

「がむしゃらにファイトで」という感じではないのですが、
「毎日を大切に」という感じで。



NHKスポーツ大陸」の番組によると、荒川静香さんが、
トリノ五輪シーズン前に立てた目標は、
「充実した日々を一日一日しっかり過ごすこと」だったそうです。

「オリンピックで満足感を得られて競技を終えられたら一番
素晴らしいけれども、もしかしたら行けないかもしれない、
全日本が最後かもしれない。だからこそ、一日一日に気持ちを
入れて進むこと」。

ソルトレークシティー五輪では出場をのがした荒川静香さんは、
きっとトリノこそは!と最初は思ってらっしゃったかもしれません。

けれど、トリノの選考の前に行きついた心境は、
「一日一日をしっかり過ごすこと」。



あまりに遠くばかり見てしまうと、今に集中できません。
もしかしたら、天風さんはそのことを「目的を定めないで今を大事に」と
おっしゃったのかもしれません。


先人の言葉は、最初は分からなくても、頭に入れておくと
いつか分かるときがきますね。

私はまだ完全に分かった状態ではありませんが、
天風さんがおっしゃろうとされたことが、なんとなく
こういうことかしらと思えるようになりました。



「充実した日々を一日一日しっかり過ごす」

しばらくはここに焦点をあてようと思っています。

塩谷信男『自在力』  ー正心調息法

あるきっかけで、塩谷信男さんの『自在力』を久しぶりに読んでみました。

以前、2回読んだことがあるので、ぼんやりと覚えていましたが、
しばらく時間が経っていたので、あらためて読んでみると、
新しく気づいたことが多々ありました。



塩谷先生がこの本を書かれたのは、なんと96歳!の時です。
その文章の瑞々しさから、とても100歳近くの高齢の方が書かれたような
文章とは思えないことにあらためて驚きました。

少し調べてみたら、2008年に106歳でお亡くなりになる寸前まで、
「正心調息法」を多くの方に広めていらっしゃっていたようです。
http://www.seishin-chosokuho.net/



正心とは、
1.物事を全て前向きに考える
2.感謝の心を忘れない
3.愚痴をこぼさない  の三つを実践すること。

調息法は、
吸息→充息→吐息(ここまで深呼吸)→静息(普通の呼吸)を
25回繰り返し、酸素を身体の深奥まで取り入れる方法です。

これに、願望がすでに実現したというイメージを抱くという3つの要素を
加えたものが「正心調息法」です。



これは中村天風さんがおっしゃっていることと、とても共通していました。
真理は人を問わず、伝える役目の方にその任を負わせ、
お二人は、時代を違えながら、異口同言に語られたのだろうと思います。


時代が違うせいか、気骨ある中村天風さんに比べると、
とても文体が柔らかでしたが、おっしゃっている内容は、
ほぼ同じのように感じました。



●心をどんなときも「正心」の状態にする。

この「どんなときも」というのが肝ですね。
調子のいいときだけではなくて、気弱になりそうなときも
「正心」の状態にする、というのは修行だと思います。

●調息法を毎日行う

今回、『自在力』を読んで、酸素を深く取り入れることが
いかに大事かをあらためて考えさせられました。
「ときどきやってる」状態の私は、「毎日」に切り替えなきゃと
思いました。



さらに、今回、びっくりしたのは、

「空中から物体が出てくる、というのが正木和三先生とそっくり!で、

動物からシグナルが送られてくる辺りは、天外伺朗さんと同じ。」

ということです。


これが、高次元と繋がっている人たちの共通項なのでしょうか?


いい本は、繰り返し、繰り返し読むほどに理解が深まりますね。
しばらくしたら、また読んでみようと思っています。

自分自身に問いかけてみる

私は、コーチングをするときに、

「この方のブレーキになっているものは何だろう?
どんなものがこの方のアクセルになるのだろう?
この方が心から欲していることは何だろう?
本当のゴールはどこなんだろう?」

という大きな問いかけをいつも心の中に持つように
しています。

実際の質問は違った形でする場合が多いのですが、
この4つがわかってくると、クライアント本人が
動き出せることを実感しています。



今、あなたにはどんな目標があるでしょうか?


その目標に対して、ブレーキになっているものは何ですか?


どんな想い、どんな意欲、どんなイメージがあれば、
やる気が上がりますか?


本当に心から欲していることは何でしょうか?



セルフ・コーチングでこのような問いかけを自分自身にしてみると、
今の自分の状況が整理されてきます。

セルフ・コーチングをときどきするようになると、
霧の中から方向性が見えてくるようになります。



セルフ・コーチングはいつでも、どこでも自分自身で
やれるのがメリットです。
習慣にしていくと、思考も気持ちも明確になって
生きる力が湧いてきますよ。

感情を味わいつくす

先日、珍しく少し腹が立つことがありました。


「感情は感じ尽くせば消える」ということは、以前から知ってもいましたが、
いつも既に過ぎ去ったことを思い出して、味わ尽くして消す、という感じで
タイムラグがありました。その場での対処が、できていませんでした。


そこで、その日は、そのままその場で、その気持ちを味わいつくそうと
静かにジーッとしてみることにしました。


2分くらい、目を閉じてジーッとしていたのですが(ジーッとしていると2分は
結構長いです)、本当にスーッと消えていきました。

感情を消そうとすると、なかなか消えませんし、時間もかかります。
けれど、味わうとスッと消えていきます。

”ああ、腹が立ったんだね〜。怒ってるんだね〜。”と怒りの気持ちを
そっとハグハグするような感じで、味わいます。

すると、怒りの気持ちが小さくなっていって、
小さくなった頃に、相手の気持ちへの理解も浮上してきました。

そして、随分気持ちが落ち着いて、大したことじゃなかったと思え、
気持ちが収まるところに収まった感じです。


EQ向上の実践を実感できたいい経験でした。

被害者意識を早く手放す

先週火曜日にADSLから光に切り換えたのですが、
工事をお願いしたところとプロバイダーとの連絡が
うまくいっていなかったために、先週の火曜日から
ネットが使えない状況になっていました。

ネットにつながらない、というのはとても不安になるものですね。
当日は、起きた事態をなかなか受容できず、締め切りの仕事もあった
ので、ちょっとパニック状態になりました。


対応策を考えてもらったので、遅いスピードだったものの、
なんとかネットにつながることができ、大切な用件だけは
無事すませることができました。

けれど、スカイプは使えず、ブログも一週間をお休みしていました。

今の生活がネットなしには考えられない状態であることを感じた一週間でした。
電気が止まると電気をいかに使っているかに気づいたりしますが、
そのネット版です。


当日は、起きた事態を受容できずにいましたが、翌日の朝、
太陽に向かってお祈りをしていたら、

「生きてるじゃない。大したことない。何とか今の状態で乗り切る方法を
考えよう。」という考えがフッと浮かび、思考を切り換えることができました。


それからはスッと気持ちが楽になり、遅いネット環境でも、使えていることに
感謝して、乗り切ることに集中することができました。
気持ち次第でこんなにも集中力が違うとは!と実感しました。



被害者意識を早く手放して、ニュートラルな状態になり、
対応策を考える

今回はそのいい経験になりました。

運は管理することができる?

松永修岳さんの『運の管理学』を読みました。

タイトルから自然に浮かんできた疑問は、

運を、管理できるの?

というものでしたが、自然法則に則って生きているかどうかを
自己管理することで運を管理していくことができる、というものでした。

幸せな成功者になるには、

身の程を知ること、
天の時を活かすこと、
地の利を活かすこと、
人の和を高めること、
実力を高めること

の5つの要素があり、

面白いと感じたのは、地の利を活かす術として
風水環境科学が挙げられていることでした。



環境がいいと集中力が上がったり、リラックスしたりしますが、
逆に悪いと気が散ったり、イライラしたりします。

風水は単なる迷信や気休めではなく、脳科学や心理学の知見と
共通する合理性を持つものという説明にも納得でした。


風水と言っても難しくはなく、単純に、もっとも簡単に着手できて、
そして、一番基本かなと思われたのが整理整頓です。

掃除をすると運が良くなるという本も沢山ありますが、
根幹は同じですね。


今持っているものの30%を処分しましょうと書いてあり
ドキッとしました。

服は時々チェックして要らないものはリサイクルに回すように
していますが、最近、ちょっとやっていません。
本は去年の秋に80冊ほど処分しましたが、また、増えているので
そろそろ再度やる必要があります。

ファイル関係になると、本格的に手をつける必要があり、
考えるだけで、ちょっと気が遠くなりそう・・・・。


でも、1日10分ずつでもやっていけば、思いのほか早く片付く
かもしれません。

最近、紛失物が続いていて、整理整頓をもっとやらなくてはと
思っていた矢先でした。

昼食後、机の片付けと郵便物の整理をするのは
やっと習慣になりましたが、それにちょっと10分継ぎ足していこうかと
思います。



運は自分ではどうしようもないもの、ではなくて、
運は自分で管理できるもの

と考えれば、やれることはいろいろとありそうです。

不安や怖れは結果である

中村天風さんの『運命を拓く』に下記の言葉があります。


「勇気というものが、虚心平気という大境涯に入る経路なのである。

ところが、たいていの人は、この簡単な道理に目覚めてはいないので、
物事を怖れるとか、不安になるとか、神経過敏とかいうことが心の
消極的にする原因のように考えているが、それらは原因ではなく結果
なのである。」



「不安や怖れがあるから、挑戦できない・開始しない・行動しない」

と普通は思いがちですが、中村天風さんによると、

「勇気がないから、不安や怖れを持つのだ」

ということになります。


勇気がないから不安や怖れを持つ、という風には考えたことが
なかったので、この文章には、ハッとさせられました。


どんな時も勇気、勇気で行動しなさい、と『運命を拓く』には
書いてあります。



勇気を出せば、不安や怖れも小さくなる
勇気を出さないから、不安や怖れが大きくなる

と考えると、なるほどと納得です。



自分自身のことを振り返っても、勇気を出して何かをやったとき、
やらなければよかったと思ったことは、思い出せませんでした。
ほとんどが、勇気を出してやってよかったと思えることばかりです。


勇気を持つことが何よりも最初に必要なんですね。
不安や怖れを見つめすぎるとそれが肥大してしまいます。
勇気を出すことに焦点をあてると、心が変わり始めます。



不安や怖れが原因なのではなく、不安や怖れは結果なのである


頭の中を切り換えるインパクトのあるフレーズだと感じました。