ドラッカー理論を楽しく学ぶ

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読
だら』を読みました。

高校野球部?女子マネージャー?
それがどうしてドラッカー

不思議な組み合わせです。


女子マネージャーがドラッカーの理論を野球部のマネジメントに
応用するのですが、具体的なのでとてもわかりやすいです。
この本を読んで、ドラッカーの理論を自分の所属する組織に
応用してみたいと思う読者は多いだろうと感じました。

ストーリーの後半になってくると、野球部が、学校全体や
少年野球や大学野球まで巻き込み始めます。これから一体、どうなる
のだろう?とストーリーの展開にもぐいぐいと引きこまれていきました。

甲子園へ向けての快進撃で、チームがひとつになっていく
辺りでは、息子の弓道部での活動と重なって
涙が止まりませんでした。



また、私はこの本を通して、ドラッカーの言葉の奥の深さを
あらためて感じました。

「われわれの事業は何かとの問いは、企業を外部すなわち顧客と
市場の観点から見て、初めて答えることができる。」

顧客満足という点から事業を見るという視点は、
最近、ずっと私の頭の中にあることでもありました。


ユニクロの柳井社長の愛読書もドラッカーの本。何冊もの本を、
何度も何度も読み、自分の会社と照らし合わせて考える、
メモをするということを繰り返していらっしゃるところを、
以前、テレビで拝見したことがあります。

その考察があっての今のユニクロの成長だろうと感じます。


まずは基本的なこと、しっかり押さえなければならないことを
どれだけやっているのかを見つめることが大事だと
引用されているドラッカーの言葉を読んで感じました。



それにしてもこの本を書かれた岩崎夏海さんがこの本を書かれたきっかけは、
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を
読んだらどうなるだろう?」とアイディアが閃いたことだそうです。
そしてそれがそのまま本のタイトルとなっているなんて、面白いです。

通常ではありえない設定のお陰で楽しくドラッカーの理論を学ぶことができました。

スピリチュアル知能指数

「おてんと様だけはお見通しだよ。」というようなことを
言われたことはありませんか?


「誰が見ていなくとも、神様だけはあなたのやっていることを
全部お見通しなんだ。だから悪いことをするとあとで天罰が
くだるよ。」という意味合いで、私は子供の頃に
この言葉を母によく言われました。

「まだしていないこと」を「もうしたことにしよう」等、
ちょっとずるをしようと思うと、この言葉が頭をよぎって
ヒヤヒヤしたものです。

そして、すぐ母にばれて、しかられたりしていました。


私は去年SIQコーチの資格を取りましたが、
成功知能指数SIQは、IQ知能指数、EQ感情の知能指数
SQスピリチュアルな知能指数の総合的知性を表します。

IQやEQという言葉は聞くことがあっても、SQについては
なかなか聞く機会は多くありませんね。けれど、私たちは
自然にSQを育ててきています。



「おてんと様だけはお見通しだよ。」という母の言葉は、
私のSQを育んでくれました。

SQを高めていくと、直観が冴えたり、恩恵を受け取ったり
当たり前のことをありがたいと思える頻度が上がります。



紀元前1046年〜紀元前256年の中国、周王朝時代に作られた
と言われる周易を私は最近、勉強しているのですが、

易の卦をたてると、「貞しきに利ろし(ただしきによろし)。」
という言葉が何度も出てきます。

これは、「貞しきことをしていればうまくいく」、逆に
「貞しきことをしていなければ天の加護は受けられずよろしくない。」
ということになります。



ここでもSQが問われている、昔から、SQを高めていたのだ、
いえ、もしかしたら昔の人ほど今の私たちよりもSQが高かったのかも
しれないと、易の卦をたてながら思うことがよくあります。


時には、自分がスピリチュアル知能指数をどのように育くんでいるかと
考えるのも大事ですね。

「続ける」ということ

いろんなことを学んでいると、「それはいいな。是非やってみよう。」と
思えることに度々出会います。

しかし、2,3日続けても、そのあと継続させることが
難しいものですね。


去年から私はこの「続ける」ということに取り組んでいます。
毎日ではないのですが、ほぼ毎日あるいは2日に一度のペースで
やれるようになったことは、

・朝の瞑想、般若心経読経、朝日への祈り(1年ちょっと)
・寝る前のストレッチ・気功体操(半年ほど)
・ラジオ英会話(1か月)
周易の勉強(1か月)

です。やってみると、続けるということがいかに難しく、
そして成果も上がるかということを感じています。



ひとつひとつはそんなに時間はかかりませんが、それを毎日続ける
のには、いろんな障害が発生します。

出張した日、特別な行事が発生した日、急ぎの用件が入った日など
いつもと流れが違ったりすると、いつもやっていることをつい忘れたり
時間に追われたり、今日はもういいやと、なりがちです。


そんなことを防ぐためにも、また、一日一日を大切に過ごすためにも
今、心がけているのが、翌日のシュミレーションです。

これをしっかりやると、当日の動きが全然違うことを実感しています。
シュミレーションをするときに、いつもの継続事項をどこにいれるか
考えるので、どんな日でも継続しようという意識が続きます。




映画『ジュリー&ジュリア』を観たとき、私の心に一番印象に残ったものが
この「続ける」ということでした。

ジュリーは、活躍する友人たちの話を聞きながら、自分も何かに
挑戦しようと、ジュリアの著した料理本の全レシピを1年365日で
作り、ブログに掲載することを決め、それを毎日実行していきます。

仕事が終わると、食材を買い、本を見ながら料理をし、翌朝5時30分に
起きて料理ブログを書き、出勤する

1日の行動は淡々とした変化のないものです。

雨の日にも、大雪の降った日にも、
風邪をひいた日も、夫と大喧嘩した日も彼女は、続けます。


すると、4ヶ月目くらいからブログへのアクセスが増え、次第に取材が
入るようになり、そして映画にまでなったという実話です。




「続ける」にはしっかりとした意志と時間管理が必要ですね。


せっかく今続けている継続事項を続けるためにも、
翌日のシュミレーションを継続させる、というのに今私は挑戦中です。

自分の内なる声に耳を澄まし自分を信じぬくこと

和田秀樹さんの『大人の勉強法 パワーアップ編』に
自己信頼に対する面白いことが書いてありました。


発達心理学者、精神分析家として有名なエリク・エリクソン
ネイティブアメリカンの子育てについて研究しているときに
あることを発見しました。

虐待と見られても仕方のないような厳しい子育てをする部族も、
甘やかしに見えるような子育てをする部族も、白人の文化が入る前は、
子供に精神障害が生じなかった。しかし、白人の文化が入り出し
自分たちの子育てに迷いや不安が増えて一貫性がなくなると
精神的におかしくなる子供たちが増えた。

そして、エリクソンはスポック博士の育児書に「まずは
自分を信じなさい。」と書いてあったことを思い出します。


このところを読んだとき、私に「やっぱり!」という感覚が
走りました。


なかなか成果が見えないことに取り組んでいくと、
「本当にこれでいいのだろうか。」
「やり方が間違っているのではないだろうか。」など
いろいろな迷いや不安が出てきますね。

しかし、こんなとき、自分を信じぬくことが何よりも大事なのでは
ないかと、絢香の「I believe」の歌詞をかみしめたりすることが
ありました。


「この胸の中に隠れてる不安のうず
 目の前にある自分の進むべき道はどれか

 人に流されてた日々 そんな自分にさようなら

 I believe myself 信じることで全てが始まる気がするの
 I believe myself 暖かい光は間違っちゃいない 歩いてゆこう
 I believe 」


何かに取り組んでいるとき、他人からいろんなアドバイスが入ります。
本にもさまざまなことが書いてあります。
外の声をたくさん聞けば聞くほど迷いが生じます。

けれど、大事なのは自分の内なる声に耳を澄まし自分を信じぬくこと。


これさえできれば、絢香の歌詞のように、全てが始まるのでは
ないでしょうか。


エリクソンの発見が、そんな想いの裏付けを得たような気がしました。

仕事以外で愛のあるつながりを育む

昨日はNHKスペシャル無縁社会 無縁死3万2千人の衝撃」を
見て、途中であまりにも胸が痛くなり、最後まで見ることができませんでした。


現在、身元不明者や、遺骨を引き取る親族がいない方の孤独な無縁死が
年間わかっているだけで3万2千人。

大きな数です。


仕事、仕事の日々を送り、あまりの会社人間ぶりに奥さんにあいそをつかされ
子供たちとも会えなくなり、年若くして自ら老人ホームに入った男性。

「本当は孫たちに囲まれて暮らしたかった。」と涙していました。


「ずっと働きづくめで、親の看病介護もやっていたら結婚するときが
なかった。」という生涯未婚の女性。
お墓に一緒に入れて欲しいと願うぬいぐるみを大事にしていました。


普通に仕事をして頑張って生きている人たち。
けれど、仕事をやめたら、社会とのつながりがなくなり、
人知れず亡くなっていく。
遺骨を引き取る親族もいない。


なんて寂しいことだろうと感じます。



若いうちに、仕事以外での愛のあるつながりを育むことを
心がけていないと、他人ごとではないような気がします。


誰かのために役立つ自分でいること
愛されるよりもまず自分が誰かを愛すること、関わること
自分の楽しみも大事にし、楽しさや幸せを広げる人であること


このような意識を持ちながら生きることで、つながりは
育まれていくのではないかと思います。


独身者、子供のいない夫婦や同性愛者のカップルが増加する現代。
また、たとえ子供に恵まれた人たちであっても、家族以外の人たちとの
愛のあるつながりを若いうちから作っていくことは、
老後の不安を減らすこともさることながら、
生きる喜びにつながるのではないでしょうか。


老後も生き生きと生きていくには若いうちにどんなことを
心がける必要があるのか

誰もが一度考えるべき課題ではないかと思いました。

言語力を上げる

昨夜放送されたNHKの『追跡AtoZ! 問われる日本人の言語力』で、
日本人の言語力が低下している様子が伝えられており、
私はちょっとした危機感を覚えました。


言語力とは、単に言葉力という意味ではなく、
「自分の思考・知識・感性を整理して
 相手にわかりやすく伝達する能力」のことを言うそうです。


この番組では、文章を書けない高校生や、会議録作成に途方にくれる新入社員、
自分の技術や知識を言葉にしづらい熟練工の様子が取り上げられていました。


こんなにも言語化することに苦労しているのか、
もっと教育のあり方を変える必要があるのではという想いで
番組を見ていたら、次にドイツでの徹底した言語力強化の教育の
様子が流れてきました。


論理的に説明する能力
考えるスピードを上げる能力
自分の思っていることをすぐに伝える能力

を上げる教育に幼児期から取り組んでいるドイツ。

これらの能力が上がると、自信が生まれ、人格形成にも大きな
影響が生まれてくると伝えています。




会話では、男性の「風呂、めし、寝る」ではありませんが、単語だけでも
その場の空気で相手に理解してもらうこともありますが、
いざ自分の考えを伝える場面になったら、しっかり話をする必要が
ありますね。


また現代は、価値観が多様化し、価値観の違う相手に、
自分が何を感じ、どう思うのかをしっかり表現する
ことができないと、食い違い、伝えたつもりが生じがちです。


そのために何ができるのでしょうか?

教育のカリキュラムを見直し、もっと根本的に言語力を引き上げる
取り組みをする必要があるでしょう。

そして、もっと身近に個人個人ができることとしては、
私は、日々頭に想い浮かんでくることをノートに書き出すことだと思います。


自分が今、何を感じているのか、何を考えているのか、

これらのあいまいなモヤモヤとしたものに、言葉で区切りを作り、
論理立てて考えることで、私たちは自分をさらに知ることが
できます。自分で自分のことが理解できて初めて、人に自分のことを
伝えることができます。



『思考・発想にパソコンを使うな』の増田剛己さんが、
「ノートを書くと脳が気持ちいいのだ。なんだか同じ方向を
向いて凝り固まっていた脳が、伸びをして、ストレッチを
しているような感覚なのだ。」とおっしゃっていますが、

私も、ノートに自分の想いを書きだすと脳が酸素を一杯吸って、
のびやかになるような感じがします。

私はこんな風に思っていたのだ、と書いてみて気づくことも
よくあります。



ノートにまず自分が何を感じ、考えているかを書き出してみる。
なんて表現していいのかわからなかったら、まず、
「何を書けばいいのかわからない。」と書きだすことから
始めます。

「何を書こうとしているの?」と自問します。
「昨日あった○○について感じているいることを書きたい。」と
少しずつ書いているうちに、言葉が出てくるようになります。




自分のことを自分でまず理解する
自分のことを理解してもらう表現力を身につける、
発信力をつける


言語力とは生きる力と感じました。

準備の段階で9割が決まる

準備の段階で9割が決まる 2010年01月30日
私は今年の1月から学生時代以来、本当に久しぶりに
ラジオ英会話を聞き始めました。

聴いてみると、たった15分の短い時間ですが、ひとつの会話を
何度も耳にする構成になっており、重要フレーズは
他の言葉で言い換えてみる練習も入っています。
さらには、金曜日には月曜から木曜までの総復習が
できるようになっていて、その構成の素晴らしさを
日々実感しています。


私は、セミナーをするときに実感するのですが、
時間が短ければ短いほど、実は相当な準備が必要です。
何を言うか考えられることを全部出したあと、
次は何に焦点をあてるかを考えて、どんどん削っていきます。
焦点を絞らないと、伝わりにくいからです。

時間が長ければ、この絞り込む作業は楽になるので
構成しやすくなります。


そんなことを知ってるだけに、この15分という短い時間を
どのように構成すれば、英会話習得の勉強・練習になるのか
について、よくよく吟味されているのが伝わってきます。

そして、つなぎの先生たちの会話がウイットに富み、
その日の会話の言葉をうまく使っているところにも舌を巻く思いです。

もう、最初に聞いたときは、その素晴らしさに感動すら
覚えました。周到な準備を感じました。

プロフェッショナルであるとは、こういうことだ感じます。


かつてNHKのアナウンサーだった鈴木健二さんが、
「準備の段階で9割は終わっている。あとはその1割を
本番でやるだけです。」とおっしゃっていましたが、
人前でしゃべる経験をするとそれを実感します。


また、コーチングのセッションを本番として考えると、
自分の過ごし方そのものが全て準備につながっていることを感じます。


健康管理、時間管理、そして、どれだけ本を読み、
人間を観察し、自分自身に問いかけをしているか


淡々と続く毎日をどれくらい意識を高めて過ごし、また決めたことを
どれくらい続けられるか、ということだと感じます。


感動を与えてくれたNHKラジオ英会話の明るい遠山顕先生の
声を聞きながら、そんなことを感じつつ、1日15分の英会話の
時間を楽しんでいます。