自分の内なる声に耳を澄まし自分を信じぬくこと

和田秀樹さんの『大人の勉強法 パワーアップ編』に
自己信頼に対する面白いことが書いてありました。


発達心理学者、精神分析家として有名なエリク・エリクソン
ネイティブアメリカンの子育てについて研究しているときに
あることを発見しました。

虐待と見られても仕方のないような厳しい子育てをする部族も、
甘やかしに見えるような子育てをする部族も、白人の文化が入る前は、
子供に精神障害が生じなかった。しかし、白人の文化が入り出し
自分たちの子育てに迷いや不安が増えて一貫性がなくなると
精神的におかしくなる子供たちが増えた。

そして、エリクソンはスポック博士の育児書に「まずは
自分を信じなさい。」と書いてあったことを思い出します。


このところを読んだとき、私に「やっぱり!」という感覚が
走りました。


なかなか成果が見えないことに取り組んでいくと、
「本当にこれでいいのだろうか。」
「やり方が間違っているのではないだろうか。」など
いろいろな迷いや不安が出てきますね。

しかし、こんなとき、自分を信じぬくことが何よりも大事なのでは
ないかと、絢香の「I believe」の歌詞をかみしめたりすることが
ありました。


「この胸の中に隠れてる不安のうず
 目の前にある自分の進むべき道はどれか

 人に流されてた日々 そんな自分にさようなら

 I believe myself 信じることで全てが始まる気がするの
 I believe myself 暖かい光は間違っちゃいない 歩いてゆこう
 I believe 」


何かに取り組んでいるとき、他人からいろんなアドバイスが入ります。
本にもさまざまなことが書いてあります。
外の声をたくさん聞けば聞くほど迷いが生じます。

けれど、大事なのは自分の内なる声に耳を澄まし自分を信じぬくこと。


これさえできれば、絢香の歌詞のように、全てが始まるのでは
ないでしょうか。


エリクソンの発見が、そんな想いの裏付けを得たような気がしました。