不安や怖れは結果である

中村天風さんの『運命を拓く』に下記の言葉があります。


「勇気というものが、虚心平気という大境涯に入る経路なのである。

ところが、たいていの人は、この簡単な道理に目覚めてはいないので、
物事を怖れるとか、不安になるとか、神経過敏とかいうことが心の
消極的にする原因のように考えているが、それらは原因ではなく結果
なのである。」



「不安や怖れがあるから、挑戦できない・開始しない・行動しない」

と普通は思いがちですが、中村天風さんによると、

「勇気がないから、不安や怖れを持つのだ」

ということになります。


勇気がないから不安や怖れを持つ、という風には考えたことが
なかったので、この文章には、ハッとさせられました。


どんな時も勇気、勇気で行動しなさい、と『運命を拓く』には
書いてあります。



勇気を出せば、不安や怖れも小さくなる
勇気を出さないから、不安や怖れが大きくなる

と考えると、なるほどと納得です。



自分自身のことを振り返っても、勇気を出して何かをやったとき、
やらなければよかったと思ったことは、思い出せませんでした。
ほとんどが、勇気を出してやってよかったと思えることばかりです。


勇気を持つことが何よりも最初に必要なんですね。
不安や怖れを見つめすぎるとそれが肥大してしまいます。
勇気を出すことに焦点をあてると、心が変わり始めます。



不安や怖れが原因なのではなく、不安や怖れは結果なのである


頭の中を切り換えるインパクトのあるフレーズだと感じました。