絶対安心の心  天風哲学

船井幸雄さんが体調を崩されてから、ふたたび中村天風さんを
研究している

というお話を去年、秋に知りました。

私も同じような気持ちで、去年は天風さんのCDを何度も聞きました。


天風さんは、明治生まれの豪傑で、松下幸之助さんをはじめ、
昭和時代を活躍された多くの方に影響を与えた方です。


私は去年、体調を崩すことが多くて、天風さんが結核を治そうと
世界をさまよい、カリアッパさんに出会って得た極意って何だろうと
本当に知りたくなりました。


そこで13枚組のCDを取り寄せて、何度も聞きました。

しかし、聞いているときは、なるほど〜と思っても、聞いていないときは、
いつもの自分に戻ってしまいます。

そこで、去年末からは、天風さんの『運命を拓く』を要約したものを、
毎晩寝る前に読むようにしています。



すると、毎日読んでいるのに、ひっかかるところが毎日、違います。
また、読めば読むほど、おっしゃっている内容の深さを感じています。



「人間の心が、病や運命を気にしないという積極的状態であるとき、
すなわち心が無念無想に近い状態であれば、宇宙に隈なく遍満存在
している、幽玄微妙な気の持つ霊智を受け入れる分量が多くなる。

肉体や、肉体から発生する本能とか感覚に心が縛られて、
心の融通性の極めて狭い消極的な心になると、その受け入れ態勢を
妨害することになり、この尊い力も働きも十分に命の中に受け入れる
ことができない。私は事実を持って、これを自分の体で経験したのである。

人間はそれ自身、この宇宙の創造を司る造物主と称する宇宙根本
主体である宇宙霊と、自由に結合し得る資格を持っている。
と同時に、共同活動を行う一切の力が与えられている。これを理解して
活きる者が、生き甲斐のある人生を作り得るのである。この悟りが
開けて以後は、人生は「天馬空を行く」状態である。
だから、いかなるときでも、忘れてはいけない。 」



私は、天風さんの言う「絶対積極の心」の意味を最初は常に積極的
ありなさいという風にとらえていましたが、何度も読むうちに、

無念無想の絶対安心の状態

を作り出すことを言われていることに気づきました。


それからは、ちょっとネガティブな気持ちになると、気持ちを
絶対安心の状態へリセットするようになりました。

どうやってやっているかというと、ただ、毎晩読んでいる内容を
思い出して、「そうそう、安心しよう。」と思い直すだけです。



人は不安な気持ちになると、つい要らぬことを考えてしまい、行動が
起きなくなりますね。

リセットしようと思い直すくらいでは、効果がないときは、
紙に書き出すのがお勧めです。

頭の中であれこれ考えていると、ネガティブな気持ちとポジティブな気持ちが
行ったり来たりして結論が出なかったり、そのうち、まったく違うことを
考え始め、散漫な状態を作り出すだけになったりします。


普段から気持ちをリセットするトレーニングを心がける
どうしても気になるときは紙に書き出す

この2つを心がけると、「今ここ」にいるという意識がとても上がってきます。



明治時代の傑物、中村天風さんに学ぶことはまだまだ沢山ありそうです。
これからも折に触れ、天風哲学に触れていこうと思っています。




ベストライフ・コーチン