中庸を知る生き方

シュタイナー教育で有名なルドルフ・シュタイナーさんが
バランスについて言及している話があります。

両極に走らず、中庸を知りなさい、という内容です。


両極の端には、「ルシファーの影響」と「アーマリンの影響」があります。


「ルシファーの影響」とは、

自分自身のために多くを要求しすぎる自己中心性への誘惑のことで、
実際の自分より賢明で悟っていると信じるようにけしかけ、この世的な
責任を放棄し霊的な理想の地に引きこもらせようとします。


「アーマリンの影響」とは、

不信の声を引き起こす純粋に物質的な意識のことで、
見たりさわったり出来るもののみを信じるように私たちに迫り
どのような霊的な現実を認めることをも否定しようとさせます。


シュタイナーさんは、この中間に常に位置し、自分の持つエネルギーを
創造的なバランス状態へ調和させることが大事だとおっしゃっています。



スピリチュアルなことばかりが頭を占めて現実を見ていない「フワフワした人」、
物質的なことばかりを追い求めて目に見えないものを見ない「ギラギラした人」の、
どちらかに走るのではなく、

その中間の「現実をしっかり生きて、目に見えないものもしっかり見る力を養う」
ということの大事さを感じます。

具体的には、

●忍耐強く自分を前進させる「行動」を起こし続け、
●目の前の現象や森羅万象が自分に教えてくれていることに
 目を馳せながら生きていく

ということではないかと思いました。


この2つを意識し続けたとき、人々の役に立ち自分も喜びを感じるような
そして神に感謝したくなるような毎日に到達できるのではないかと思います。

2つとも簡単なことではないので、継続が難しいですが、
まずはそこを目指して、意識し続けていきたいと思います。