書く効用 読む効用
和田秀樹さんの『和田秀樹の最終最強知的生産術』を読みました。
前書きで、この本は11冊分の価値がある、と書いてらっしゃる本です。
いろいろと面白く感じた箇所がありますが、
特に「書く」効用についてのところが印象に残りました。
読書をしたり、テレビや映画を観たり、
私たちはインプットに偏りがちですが、
アウトプットできて初めて使える知識になる、と書いてあります。
受け売りでいいから、話したり書いたりすることで、自分が
どれだけ理解できたかがわかる、とあります。
話そうとしたら話せずに、”ああ、まだあんまり理解していないんだ”と
思った経験がある私だけに、うなづけます。
また、頭の中で不安がどうどうめぐりしているときも、どんどん
書いていくと、なあーんだ、大したことじゃないじゃないかと
思えるようになる、というのにも、納得です。
書いてみると、だんだん客観的になれますね。
もう一人の自分が立ち上がってくる感じです。
自分の理解度を上げたり、メタ認知ができるようになる
「書く」という行為。
もっと書く時間を確保しようと思います。
また、読書についても結構なページ数を割いて書いてありますが、
和田さんの読み方は、部分読み&熟読です。
目次を見て、自分が読みたいところだけを、熟読し、場合によっては
そこを何度も読む、ということをされているそうです。
読破しようなんて思うな、目的を持って徹底して理解できるまで読め
というのが和田さんの考えです。
読んでしまわないと気持ち悪さを感じる私は、
「もっと割り切ろう」と思わされました。
そう言えば、ずっとずっと昔、卒論を書いた時は、そうしてました。
関係するところだけを熟読してました。
もっと、読むことを柔軟に考えよう。
著者は年に50冊も本を出される方。
目的に沿って読み、書いていると、気づきが生まれ、また本を読み、
また書くのだそうです。
インプットとアウトプットの好循環ですね。
まずは、部分読みにトライしてみようと思います。