願望実現の秘訣

瞑想のときも、人が「ゾーン」に入っているときも
「無我」という共通項がありますね。


しかし、一体「無我」とは、どういう境地のことを
言うのでしょうか?


『日本の弓術』に、無我の境地が書いてあるのですが、
書かれていることが禅問答のようで、あまりよくわかりません。

そこで、私は武道の達人の方や、知人にいろいろと訊ねてみました。
すると、段々と理解が進み、たぶんこういうことではないかという
ところに辿り着くことができました。




弓道好きの息子は、

「当てようという意識なしにどうやって弓をひくんや。そんなのありえん。
 それに他人が無我の境地かどうかなんて、どうやって判断するんや。
 ようわからん。」

と日頃から言っています。私は、私の解釈を話してみました。

弓道8段の審査の基準は「無我の境地になっているかどうか」ですが
息子はそれに納得がいっていない様子だったからです。





「どうも無我の境地って自分をなくすことではないみたいなのよ。
 当てようと意識するのではなく、当たっているイメージと一体化する
 みたいなの。
 当たらないと思う自我を捨てることみたいよ。」

と言うと、


「へえ〜。そうなんだ。それならわかる気がする。

弓道し始めの頃はね、
”当たる、当たらな〜〜〜い。当たる、当たらな〜〜〜い。”って
いっつも心の中で言葉が循環している。
当たらない、と思う割合が断然多い。


でも、練習を重ねていくとね、
”当たる、当たる、当たる、当たる、当たる、当たらない。”って
当たると思う割合がドンドン増えていくんだよ。


そして、絶好調のときは、”当たる、当たる、当たる、当たる”って
当たるイメージしかできなくなるんだ。

へえ〜。そうだったんだ。」

と息子も感慨深げでした。



息子のその話を聞いて、さらに理解が進みました。



「願望実現をどこか疑う気持ちが潜在意識にあると、それは実現しない。

 顕在意識だけでなく潜在意識でも、
 願望が実現しているイメージしか ない状態になったとき、
 願望を怖れたり疑ったりする自我が無くなったとき、
 願望と自分が一体化し、願望は実現する。」


願望実現の秘訣は、願望が叶わないと思う心をなくすことのようです。
それにはそれを裏付ける修練・努力が不可欠、ですね。


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