茂木健一郎が語る「共感力」

悟りには智の悟りと、ハートの悟りがあるのではないかと
教えてくださった方がいました。


私はそれを聞いて、

そばにいる人にどれだけ共感するかで
癒しが起こるか起こらないかの差が出る

智と愛の2つのエネルギーをともに高めたいなあ

と、思いながら過ごす毎日でした。



すると、最近読んだ茂木健一郎さんの本『脳が変わる生き方』にも
同じようなことが書いてありました。


「自分の脳の働きを変える一番の方法は、「感動する」ということです。
感動することほど、人を変えることはありません。

逆に言うと感動は、人間を変えてしまう「劇薬」です。

感動できるという能力、つまり自分が楽器だとすると、
その楽器をどれくらい大きく鳴らせるか、

人と会って大切な話をしているとき、あるいは、
何か心動かされる物事と向き合っている時、
人生の大事な局面にたたずんでいる時、
自分という楽器をどれくらい大きな音でならせるか、

そのことで、人間の器は決まるのです。


小さくしか鳴らせない人は、小さな人になってしまうのです。
大きく共鳴できる人は、大きな人になるのです。」


ここのところを読んで、私は俳優の西田敏行さんを思い出しました。


本人がどんな方かは、会ったことがないのでわかりませんが、

いい話を聞くと涙ぐむ、腹がたつ話を聞くと一緒になって腹をたてる、
そうやって周りの人の心が癒されていく

ということをされているような気がする人物の一人です。



茂木さんは、

「こちらがすごく大切なことを情熱をこめて語ったのに
それをゴミのように捨てる人」

「どうでもいいことを延々としゃべり続ける人」

「どんな話でも、自分の話題に持っていく人」

も一方ではいる、でも、そんな人たちと会うことは、自分を知る鏡と
なるのだともおっしゃってます。


全ての人には共感できないかもしれない、
けれど自分が太鼓だとしたら、ちょっと叩けば大きく音が鳴る太鼓でいたい
叩かれたくないハチがあったとしたら、自分はそういう太鼓なんだと
自分のことを知る

そういうことなのかも、と感じます。



茂木さんの文は、短くてとても読みやすいです。

テレビで見る茂木さんは、しゃべりたいことがたくさんあるのに、
話すスピードが頭のスピードに追い付かず、もどかしげな感じが
する位、猛烈なスピードで話されますが(プロフェッショナルのときは例外)
本を読んでも、本当に頭の中でいろんなことを考えながら、
人生を楽しみながら生きている、という感じがしました。


一般的な自己啓発書とは違いますが、読んだあとに
やる気が出てくる本です。